不登校は問題じゃない

春休み明けや夏休み明けなどに、不登校は増えると言われています。

子どもが「学校に行かない」って言い出すと、親としては、

「えー!大丈夫なの!?学校に何とか行かせなきゃ!」

って思ったりすると思います。

 

今は、不登校についてもだいぶ寛容になってきたかなー、って思いますが、まだまだ

「まさか、うちの子が・・・」

みたいに思っちゃう親も少なくないんじゃないでしょうか。

 

ぜひそういう親にこそ知っておいてもらいたいのが、

「不登校は、問題じゃないよ」

っていう話です。

 

不登校は問題じゃない

 

不登校を問題だと思うから、

「不登校を解決して、復学しなきゃ」

って思うわけですよね。

 

不登校が問題だとするならば、解決をしなきゃいけない。

でも、不登校が問題じゃないなら、解決をしなくてもいい。

 

なんで、不登校は問題じゃないと言えるのか?

そもそも、「不登校」って何かと言えば、

「子どもが学校に行かない選択をしたこと」

を言います。

 

それだけです。

「子どもが学校に行かない選択をしたこと」

それ以上でも、それ以下でもない。

 

「不登校になると、学歴も無く、お先真っ暗だ」

って思うかもしれませんが、今は、学校以外の居場所も色々とできているし、学歴が無くても十分に生きていくこともできるし、仕事もできる。

少なくとも、死にはしない。

 

反対に、

「学校に行ってさえいれば、将来は安泰だ」

なんてことも、今の時代にはありませんよね。

 

多様な生き方が存在する時代

 

昭和の時代であれば、

良い大学に行って、

良い会社に入って、

マイホームを買って、

家族を作って・・・

っていうのが幸せだとされてきました。

 

昭和の時代はね!!

今は、令和です。

 

昭和と令和の大きな違いの1つが、

「価値観の多様性」

です。

 

色んな人がいていい。

色んな考えがあっていい。

生き方は1つじゃないし、どの生き方でも生きていけるようになった。

 

大学に行く生き方もいいし、行かない生き方もいい。

学校に行く生き方もいいし、学校に行かない生き方もいい。

家を買う生き方もいいし、ずっと賃貸だったり、シェアハウスだったり、家を持たない生き方もいい。

結婚をする生き方もいいし、しない生き方もいいし、一度結婚して離婚してもいい。

子どもを作ってもいいし、作らなくてもいい。

都会に住むのもいいし、田舎に住むのもいい。

 

多様性が生まれたキッカケの1つは、

「インターネットの普及によって、様々な情報が共有されるようになったこと」

だと思ってる。

(他にも理由はあると思うけど)

 

SNSなどで、色んな人の色んな価値観や生き方に触れることができるようになりました。

それを見て、

「こういう生き方もありなんだ!」

って勇気をもらった人が、その生き方を実践する。

そうやって、多様性が生まれていったんじゃないかと思っています。

 

例えば、

「Gamer Grandma(ゲーマーおばあちゃん)」

って知ってる?

 

今、92歳で56万人のフォロワーがいるゲーム実況者のおばあちゃんです。

原神やバイオハザードなどの操作が難しいゲームもやっててほんとすごい。

世界最高齢のゲーム実況者として、ギネス認定されています。

 

 

 

 

他にも、「デンジャラスじいさん」っていうおじいちゃんYoutuberがいたり、「ぶいちゅー婆たんたん93歳」っていうVtuberがいたりします。

 

 

 

もう、

「じじばばは、隠居して、ひっそりと暮らしている」

みたいな価値観は古いもので、インターネット世界にも前線で活躍するおじいちゃんおばあちゃんがいます。

 

こないだBASEの仲間から、

「90代を楽しく生きる」

っていう雑誌の存在を教えてもらいました。

 

 

90代であっても、まだまだ楽しく生き生きと生きたいと言う人が増えてきている。

生き方が多様化してきたなぁ、って実感します。

 

生き方が多様化してきたのは、じいちゃんばあちゃんだけじゃない。

子どもたちもそうです。

 

僕の友人に、子どもを連れて世界各国を旅してた人がいたり。

中学生で起業をしてめちゃくちゃ稼いでいる人がいたり。

学校に行かずにYoutuberやってる子どもがいたり。

 

「学校に行かないことが問題」

なのではなくて、

「学校に行かないという選択をしただけ」

なんだな、って僕は考えています。

そういう生き方の選択だし、そういう価値観を選択した、ってことなんだろうなぁ、って思っています。

 

不登校は子どもの人生の可能性を開くチャンス

 

不登校を問題視していると、

「学校に行かないなら、何とかして学校に行かせないと!」

って思って、解決をしようとし始めます。

 

でも、子どもは学校に行きたくないので、当然、親に抵抗をします。

学校に行かせたい親 VS 学校に行きたくない子ども

のバトルが始まります。

 

このバトルにより、親子共々、疲弊した毎日を過ごすようになります。

親子バトルでエネルギーを使い果たすから、結局、子どもには学校に行く元気が残ってないから、学校に行けない。

 

一方で、不登校を問題視することをやめれば、

「学校に行かないなら、何して遊ぶ?」

っていう発想が出てきます。

 

学校に行かずに、別のことをして生きる生き方の可能性が生まれます。

それを子どもと一緒に考えてみる。

 

ついさっき、BASEのLINEグループで、

「今度、子どもと一緒に、ゲームの舞台になっている場所に小旅行してくるんだ」

っていう投稿がありました(笑)

この子は、学校には行っていませんでした(この春からは通信制に通ってる)。

あ、通信制に通うというのも、生き方の1つだよね。

 

「子どもは学校に行かなくなった」

っていうことを

「問題」

って捉えることもできるけど、

「自分らしい生き方を見つけるチャンス」

って捉えることもできる。

 

不登校も、

「それをどう捉えるか?」

がすごく大事。

 

問題だと思えば、問題になる。

これを

「不登校を問題視する」

って言います。

 

問題視をやめれば、問題じゃなくなる。

「不登校そのもの」

が問題なのではなくて、

「問題だと思うから、問題になる」

っていうこと。

 

原因論・目的論それぞれの不登校

 

「そんなの詭弁だ」

って思う人もいるかもしれませんね。

 

詭弁とは、

「間違った内容・意見を正しく見せかけたり、自分の意見に言いくるめようとしたりする話し方」

のことを言うんだけど、もし、

「不登校が問題じゃないというのが詭弁だ」

って言うのであれば、

「不登校を問題だと思うことが正しい」

っていうことになる。

 

じゃあ、

「不登校を問題だと思うこと」

によって、子どもの人生がより良い方向にいくのか?っていうと、そうじゃない。

 

学校に行かせたい親 VS 学校に行きたくない子ども

の対抗戦が始まり、お互いに疲弊して、

「学校に行けるようになった!」

と思ったら、またすぐに不登校になる子どもの方が多数派やと思うんよな。

 

なんで、子どもが不登校になると、なかなか復学が難しかったり、復学してもすぐに不登校になるのか?っていうと、

「原因論で考えているから」

です。

 

「何らかの原因があって、不登校という問題が起こっているんだ」

って考えるのを「原因論」って言います。

 

「その原因さえ取り除けば、学校に行けるようになるはずだ」

って考えるわけよね。

 

原因論の特徴は、まさに

「問題がなかなか解決しない」

「問題が解決しても、またすぐに再発する」

っていうもの。

原因論とはそういうものです。

 

一方で、目的論で考えてみると、

「子どもには、学校に行かないことで、達成したい目的がある」

って考えます。

 

それは、何かから逃げていることかもしれない。

学校に行くこと以上にやりたいことがあるのかもしれない。

 

もしくは、

「学校に行かないこと」

そのものが目的になっているのかもしれない。

 

不登校自体が目的になっていたり、不登校を使って何か達成したいことがある。

どちらにせよ、不登校を問題だとは捉えません。

 

「子どもが本当はどうしたいのか?」

を一緒に考えて、それをどうやったら実現できるのかを親子で一緒に考えてみる。

子どもを「親の価値観(昭和)」に当てはめるのではなく、「子どもの価値観(令和)」を満たせるように行動をしてみる。

 

例えば、

「ずっとひたすらにゲームをしたい」

って言うんなら、それをしてみるのもいいでしょう。

 

今の時代、

「ゲームをやって生計を立てている人」

はごまんといます。

いや、「生計を立てるため」なんて最初から目的を決め打ちしちゃうのは、視野狭窄になってしまいます。

 

子どもがまだ自分の目的にも気付いていないかもしれません。

ずっとゲームをやりながら、少しずつ自分の考えていることや、気持ちに気付いていく。

そういうこともあるかもしれません。

 

不登校をどう捉え、どう使う?

 

「不登校だから、もうお先真っ暗」

って思って、将来への道を自ら閉ざしてしまうのではなく、

「不登校だから、色々とできる」

って思って、逆に将来への道を広げてみるのもいいと思うんです。

 

どちらの考えが正解ってわけじゃない。

問題視すれば問題になるし、

「不登校だから、色々とやってみよう!」

って可能性を広げようと思えば、可能性が広がります。

 

どうしたいのか?は自分で選べる。

不登校になったことで、子どもの生き方が少し変わる。

未来のことなんて、予測はできても誰にも分からんから、

「何でもできるんだ」

って信じてやってみる生き方もおもしろいと思います。

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