学校の宿題が嫌で不登校になる

宿題なーーーー

そりゃ、やりたくないよなーーー

宿題やるくらいなら学校に行かない、ってなるよなーーーー

 

宿題は子どもを勉強嫌いにする

 

そもそも、

「宿題とは何ぞや?」

っていうと、

「子どもが家でやる課題」

のことよね。

 

この課題に、子どもからすると並々ならぬ「強制力」がくっついている。

この課題をやらないと、親や先生から怒られてしまう。

子どもにとって、大人から怒られるというのは、大人が思っている以上にダメージを受けることがある。

 

僕は、宿題には致命的な欠陥があると思ってるんよね。

それが何かと言えば、

「子どもが勉強を嫌いになってしまう」

っていうこと。

 

子どもって、「勉強」が嫌いなんじゃないんよ。

「やらされること」

とか、

「強制されること」

が嫌いなんよ。

 

逆に言えば、強制されなければ、子どもは勉強を嫌いにはならない。

好きになるかは分からんが、少なくとも嫌いにはならない。

嫌いになってなければ、キッカケさえあれば勉強をするようになる。

 

でも、勉強を嫌いになってしまうと、自分からはまず勉強をしようとは思わなくなる。

勉強が嫌いになってしまうと、もはや宿題どころじゃなくなってしまう。

たとえ自分に必要な勉強であっても、

「勉強やりたくない」

っていう強い抵抗感が心の中に生まれてしまう。

 

そうすると、将来的に、

「勉強をしなくてもいい、誰でもできる簡単な仕事」

しかできなくなる。

 

自分のやりたいことがあっても、

「勉強をやりたくない」

って思って、諦めざるを得なくなってしまう。

 

「子どもが勉強を嫌いになる」

っていうのは、子どもの人生に与える影響はとてつもなく大きい。

だから、子どもを勉強嫌いにさせない教育はめちゃくちゃ大事。

 

子どもは強制されることが嫌い

 

僕の知り合いに整体師さんがいて、彼の娘ちゃん(当時4歳)はお風呂に入るのが大好きでした。

親が言わなくても、自分から進んでお風呂に入る偉い子ちゃんだったのです。

 

ある日、仕事が立て込んでて、夜にも仕事があったのね。

ほんで、夜ご飯の前に娘ちゃんを早くお風呂に入れてしまいたいと思ったの。

 

それで、娘ちゃんをお風呂に入れようとするんだけど、なぜかカーテンの裏に隠れて出てこない。

頑なにお風呂に入ることを拒んでる。

 

「いつもはお風呂に自分から入るのに、なんでこのクソ忙しい今日に限って、お風呂を拒むの!?」

って思ったんだけど、何をやってもダメ。

観念して、お風呂に入れようとするのをやめたら、あっさりとお風呂に入ってくれました。

 

彼が気付いたのは、

「子どもは、強制されることが嫌いなんだ」

っていうこと。

 

自分のことは自分で決めたい。

たとえ好きなことであっても、自分で決められないなら、やりたくない。

そういうことでした。

 

宿題は勉強嫌いと不登校を増やす仕組み

 

これと同じで、子どもは勉強が嫌いなんじゃないです。

子どもは、勉強を「強制されること」が嫌なんです。

強制をされ続けると、勉強そのものが嫌になってくる。

だから、子どもに勉強を強制することをやめれば、子どもは勉強嫌いにならない。

 

宿題には、それ自体に強制力が含まれています。

なので、子どもに宿題をやらせようとすればするほど、子どもは勉強を嫌いになっていく。

 

「宿題」というシステムは、

「勉強嫌いを大量生産する仕組み」

でもあるわけです。

 

しかも、

「宿題が嫌で、学校に行きたくない」

って言う子がいるということは、

「宿題があるから、不登校も増える」

っていうオマケつきです。

 

つまり、宿題とは、

「勉強嫌いを増やし、それと共に不登校も増やす」

っていう仕組みだということ。

 

ほんで、子どもが不登校になると、学校の先生は、

「宿題は無理してしなくていいよ」

って言い、それを聞いたクラスメイトは、

「学校に来ない上に、宿題をしなくていいなんてズルい!」

ってなります。

 

学校に行くことも義務

宿題をすることも義務

だとしたら、子どもからすると、

「学校に行かない方が良い」

って思うよね。

 

学校に行かない選択をすれば、学校に行く義務と、宿題をする義務から解放される。

学校に行かないと宿題をしなくていいんなら、最初から宿題なんてなくていいんじゃないの?って思ったりもします(笑)

 

しかもさ、もし、先生が、

「宿題をしなくてもいいから、学校においで」

って言ったとするやんか。

 

でも、おそらく子どもが学校には行かれへんよ。

だってさ、

「宿題をしないなんてズルい」

っていうクラスメイトの視線があるから。

 

これは気にする子と気にしない子はいると思うけどね。

でも、不登校の大多数が気にする側の子やと思う。

 

子どもが「宿題が嫌だから学校に行きたくない」と言い出したら「いいよ」一択

 

じゃあ、もし、子どもが

「宿題が嫌だから、学校に行きたくない」

って言い出したら、親としてどうすればいいのか?

 

「いいよ、学校に連絡しておくよ」

の一択かなぁ、って思っています。

 

なんでかっていうと、理由は3つあります。

1つ目は、さっきも書いたけど、

「無理に宿題をさせようもんなら、子どもが勉強を嫌いになるから」

です。

 

「勉強をすると、将来の選択肢が増える」

って思ってる人は多いと思う。

勉強を嫌いになってしまうと、子どもの将来の選択肢は減っちゃうわけよね。

 

学校に行かなくても、後々、高認試験とかで挽回はできるし、仕事も就職だけじゃなくフリーランスや起業することはできる。

でも、勉強を嫌いになってしまえば、高認試験も、仕事も、選択肢がかなり絞られます。

 

「学校に行かないこと」

よりも、

「勉強をしないこと」

の方が、選択肢は狭まると思う。

宿題をやらせようとして、勉強を嫌いになる方が、子どもの人生に与えるダメージは大きいです。

 

2つ目は、

「親の愛情に条件がついて、子どもに愛情が伝わらなくなるから」

です。

 

親が子どもに、

「宿題をさせよう」

「学校に行かせよう」

ってやるということは、

「宿題をしてほしい」

「学校に行ってほしい」

っていうことよね。

 

その親に対して、

「宿題をしない」

「学校に行かない」

っていうことは、

「親から愛してもらえない」

っていうことに他ならない。

 

親は、宿題をしてほしいと思っているのに、自分は宿題ができない。

親は、学校に行ってほしいと思っているのに、自分は学校に行けない。

 

宿題することがOKで、しないことがNG

学校に行くことがOKで、行かないことがNG

 

親がそのつもりがなくても、

親が宿題をさせようとする ⇒ 子どもが宿題をしない

親が学校に行かせようとする ⇒ 子どもが学校に行かない

っていう構図がある以上、

「親が自分を愛するのには、条件があるんだ」

って思えてしまう。

 

そして、自分は親から愛してもらうための条件を満たしていないのだから、

「自分は親から愛されていない」

って感じてしまう。

 

子どもからすると、親に愛されていることは、死活問題なので、生きる力がグッと低下します。

なので、子どもが学校に行きたくないとか、宿題をしたくないとか言い出した時には、

「いいよ」

って受け容れる一択なんです。

 

実際、

「宿題をしている子ども」

「勉強をしていない子ども」

のどちらも愛すべき我が子であることには変わりありませんよね。

 

「宿題をしている時は我が子で、宿題をしない時は隣の家の子どもにすり替わっている」

みたいなことは起こりませんよね(笑)

なので、同じように愛してあげることが大事だと思います。

 

 

3つ目は、

「宿題をやらせようとする関わりがそもそも無駄だから」

です。

 

子どもは「宿題をやりたくない」っていう意思表示をしているんだから、その意思を捻じ曲げるのは親にとっても一苦労です。

仮に、子どもが宿題をやるようになっても、それは

「親が宿題をやらせようとしている間だけ」

です。

 

「言ったらやる、言わなかったらやらない」

っていう状態です。

 

宿題をやらせるためには、毎度、親が子どもに口うるさく言わないといけない。

毎度、親子で喧嘩をしないといけない。

 

それで得られる成果は、

「子どもが宿題をする」

です。

 

別に、将来が約束されるわけでもないし、将来の可能性が増えるわけでもない。

それと同時に、子どもは

「勉強を嫌いになる」

し、親は、

「子どもを愛せなくなる」

し、子どもは、

「親に愛してもらっていない」

って思うようになります。

 

しかも、親子ともどもめちゃくちゃ疲れるから、子どもは生きるのが嫌になるし、親は子育てが嫌になります。

得られるものに対して、失うものが大きすぎる。

100万円を使って、得られるリターンは1000円だけという感じです。

 

なので、僕は、

「子どもに宿題をやらせようとする関わり」

そのものが無駄だと思ってしまいます。

 

 

以上の理由から、子どもが

「宿題が嫌だから、学校に行きたくない」

って言っても、

「いいよ」

って快諾すればいいんじゃないかな、って思います。

 

その後は、子どもが楽しく遊んだり、親子で笑い合って楽しくやる感じがいいなぁ、って思います。

せっかくできた時間は、有効活用する方がいいよね!

 

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