こんばんは。『親のためのコミュニケーション講座 BASE』事務局です。
今日は、BASE5期に参加してくださっていた14歳・10歳男子お母さんのご感想を紹介します。
不登校で自信がなく、自分の好きな物すら全く言えなかったお子さんに、そしてとても苦しい心の状況のお母さんは、BASE5期に参加してどのよう変化があったのでしょうか。
ぜひ、ご覧下さい!
BASEに参加する前は、ゲームを悪いものだとして、1日のゲーム時間をガッツリと制限していました。
ところが、登校渋りから復活したかと思いきや、完全不登校に。
そんな時に、僕のことを知って、BASE5期にも参加してくれました。
そして、BASE5期を通して、どう変化していたのかを見ていきましょう!
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★お子さんの年齢
14才、男
10才、男
★BASEに参加する前は、どんな状況でしたか?
ゲームは悪い物。ゲーム会社を恨んでいたこともあったくらいです。
登校渋り当初はみんんが学校へ行っている時間はゲーム禁止。
1日のゲーム時間もガッツリと制限をしていました。
登校渋り→復活→完全不登校。
このままではいけないと様々な話を聞き、ゲーム時間をとても緩くしました。
それらの事を同居家族から非難されるのはとても苦しかったです。
そんな時に見つけた佐伯さんのブログ。
間違った方向へは行っていない。
大丈夫!と言ってくれた様でとても安心しました。
★BASEで印象的だった学びをいくつか教えてください
BASEを受講する前にアドラーベースの勇気づけ子育てについて何回か学んだ事がありました。
勇気づけと褒めも混ざっていましたし、今ならわかりますが、課題の分離など自分に都合良い時だけ利用し、子供をコントロールしようとしていました。
そんな私が佐伯さんの講座を受けて初めて勇気づけと褒めの違いが理解できました!
褒めるが行為、勇気づけが状態というのは本当に眼から鱗でした。
後は、子共の事だけに注視しがちですが、親の自己受容が土台になっている事。
親子のコミュニケーション講座なのですが、BASEでは自己受容についても学べます!
★BASEに参加して、どうなりましたか?
ゲーム=悪ではなく、ゲームも沢山ある遊びの一つである事。
デメリットだけでなくメリットが沢山ある事がわかりましたし、遊びの解放を通して、安全基地に近づき、子供との関係性が良くなりました(イライラする事が減り、喧嘩が減った)。
まだまだ道半ばですが、不登校で自信がなく、自分の好きな物すら全く言えなかった?わからなかった?子供が自分の好きな事を少しずつ見つけ、話してくれる様になりました。
★これから参加する方にメッセージをお願いします!
私は思い切ってBASEに飛び込んで本当に本当に良かったなと思っています。
様々な事を学べるのは勿論の事ですが、5期はテーマが仲間だった事もあり、沢山の心強い仲間が出来ました!
悩んだり、つまづいた時、佐伯さんだけでなく、BASEの仲間が寄り添ってくれます。
仲間がいてくれる事によって学びも深まりますし、ここにいて良いという心地よい安心感も得られました(BASE=安全基地!)。
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ありがとうございます!
この方の息子くんは、『遊びの解放』をしてから、ゲームは自由にできるようになり、そこから自分の夢を見つけました。
パイロットだったかな。
お母さんが言ってたのですが、
「おそらく、BASEに参加する前だったら、息子くんが話してくれた夢に対して、否定していただろう」
って。
あと、
「パイロットになりたいんだったら、勉強をしないとね、みたいな言わなくてもいいことを言ってたかもしれない」
って。
でも、すでに『遊びの解放』を実践して、子どもにも寄り添えるようにもなっていたから、ただただ息子くんの夢を聞き、
「羽田空港にあるフライトシミュレーターに行きたい」
と言われて、親子で一緒に行ったりもしていました。
息子くんが「パイロットになりたい」と言った時に、本当にパイロットの夢が実現するかは分かんないです。
他の進路に進む可能性だって大いにあります。
子どもが夢を語る時、ついつい僕らは、
「その夢は実現する価値があるのかどうか」
「その夢を本当に実現する気があるのかどうか」
「現時点の子どもの状態から、実現が可能なのかどうか」
などなど、親のモノサシで、分かった風な口を利き、判断してしまいます。
そうやって、子どもの夢は潰されていってしまう。
子どもが語る夢が実現するかどうかなんて分かりません。
大事なことはそんなところじゃないんです。
大事なことは、
「今、子どもがは、パイロットになりたいと思っている」
ってこと。
その気持ちが大事なんです。
だから、親の関わり方も、子どもがパイロットになりたいと言ってて、フライトシミュレーターに行きたいって言うんなら、連れていってあげたらいい。
その時、子どもは、
「親は、分かってくれた」
「親が、味方でいてくれた」
っていう気持ちになります。
行ってみたら、
「やってみたら、想像と違った」
ってなるかもしれません。
親が味方でいてくれて、協力的でいてくれることが分かったら、子どもは本音で話をしてくれます。
ただ親を喜ばせるため、安心させるための夢や、宣言ではなく、
「自分が本当にそう思っていること」
を話してくれます。
子どもがやりたいことを見つけるためには、『遊びの解放』が前提にあります。
なぜなら、遊びが制限されている状態で、子どもが持ってきたやりたいことって、
「親が認めてくれそうな、やりたいこと」
である可能性が高いから、です。
自分がやりたいことじゃなくて、
「これなら、親は認めてくれそう」
っていうことを持ってきます。
それってもう、やりたいことじゃないですよね(笑)
でも、息子くんはすでに『遊びの解放』状態でしたから、お母さんにパイロットになりたい夢を打ち明けることができた。
きっと、息子くんはこれからも自分がやりたいことや、自分の夢を見つけていけることでしょう。
いくつもやりたいことを見つけていくと、そのうちのどれかが、
「自分が人生を賭けてでもやりたいこと」
にぶち当たります。
そこでまた息子くんの人生が変わります。
自分で自分の人生を切り拓いていく。
そのためには、親が『遊びの制限』なんてしている場合じゃないんです。
子どもの人生を切り拓くのは、親じゃなくて、子どもなんです。
であれば、親は『遊びの解放』をしていないといけない。
そして、子どもが話してくれたことに寄り添い、協力し、味方でいる必要があります。
それが子どもが主体的に生きる条件です。
これから参加する方へのメッセージで書いてくれていますが、仲間との繋がりの良さを感じてくれているのも、僕はすごく嬉しいです。
子どもが夢を語った時や、何か困ったことが起こった時に、ついつい口出ししたくなるんです。
でも、そういう時に、みんなに話を聴いてもらえて、寄り添ってもらえると、グッと堪えて、いらんことを言わなくても済むんです。
親にとって、大事なことは、
「何を言うか」
よりも、
「何を言わないか」
の方です(笑)
息子くん、2人とも、とても良い子で、優しい。
ぜひ、その関係を大切にしてほしいなぁ、と心から願います。
2020年9月26日の佐伯和也ブログ『子どもはみんな天才だ!』『子どもが好きなことを見つけ、話してくれるようになりました』より